Conductor複数のコーディングエージェントランタイムを、分離されたワークスペース、テスト環境、プルリクエストワークフローを通じて統合管理する、スタンドアロンのmacOSオーケストレーションレイヤー。
Unstoppable
Unstoppableは、複数のAIコーディングエージェントの統合管理、開発タスクの並列実行、ソフトウェア開発ワークフローの標準化を目的としたスタンドアロン型のAI開発環境です。
情報確認日: 2026年10月22日 ·出典を見る
ツール情報
- 種類
- AI エディタ
- 対応プラットフォーム
- macOS(Apple Silicon), macOS(Intel), Windows, iOS(コンパニオンアプリ), Android(コンパニオンアプリ), Web(リモート操作・クラウドエージェント)
- 無料プラン
- 対応
- オープンソース
- 非対応
- 独自の API キーを使用
- 非対応
- ローカルモデル
- 対応

概要
適した用途
- Claude CodeとCodexを併用している開発者
- 複数のAIエージェントでタスクを並列処理したい開発者
- 複数のコードリポジトリを管理するエンジニアリングチーム
- AIエージェントを活用した開発プロセスを導入したいチーム
- バグ修正、テスト、Pull Requestレビューを自動化したいプロジェクト
- AIコーディングツールとワークフローを一元管理したい開発者
強み
- 複数のAIコーディングエージェントを1つの環境で管理できる
- Git Worktreeにより並列タスクの作業領域を分離できる
- 既存のClaude CodeやCodexのサブスクリプションを活用できる
- エージェント実行、コードレビュー、自動化を統合
- ローカル実行とオプションのリモートアクセスに対応
- 公式サイトではアプリ機能を無料で提供すると案内されている
制約とトレードオフ
- 軽量なインラインコード補完だけを求める開発者
- 主に手動でコーディングし、AIエージェントをほとんど利用しないユーザー
- AI生成コードを検証するレビュー体制が整っていないチーム
- APIキーによる直接課金が必須のユーザー
- 完全なブラウザ環境だけでローカル開発環境を置き換えたいユーザー
- 従来のAIエディタほどインライン補完を重視した設計ではない
- 外部AIサービスの契約料金やクレジット費用が別途発生する場合がある
- 並列開発ではブランチの統合やコードレビューの負担が増える可能性がある
- ローカルセッションのリモート操作にはデスクトップPCをオンラインに保つ必要がある
- クラウド実行や外部サービス連携ではデータプライバシーへの配慮が必要
- 独自APIキーによる課金方式の対応範囲は公式情報で明確に確認できない
使い始める
料金と利用上限
無料プランあり
公式サイトでは、ログイン後にアプリの各機能を無料で利用できると案内されています。1日25クレジットの無料AIクレジットも有効化できますが、利用上限があります。
必要に応じてAIクレジットを追加購入できます。クレジット単価の詳細は公開情報から確認できていません。
対応するClaude CodeやCodexの既存サブスクリプションを利用できます。料金や使用量の制限は各サービスの契約条件に従います。
料金確認日: 2026年10月22日 · 利用上限、モデルの料金、サブスクリプションは別々に請求される場合があります。
機能と詳細
マルチエージェント開発
- Claude CodeとCodexをネイティブ統合
- その他のCLI型コーディングエージェントにも対応
- 独立したGit Worktreeでタスクを並列実行
- 複数リポジトリにまたがる開発をサポート
- タスクごとにエージェントを選択して実行
統合開発環境
- ターミナル、コードエディタ、ブラウザを内蔵
- Gitの変更履歴、Diff、Pull Requestを一元管理
- GitHubとLinearとの連携に対応
- タスクのコンテキストとエージェントの実行履歴を保持
- macOSとWindows向けデスクトップアプリを提供
自動化とコード品質管理
- 複数ステップのエージェントワークフローを構築
- スケジュール、Webhook、イベントによる自動実行
- 人間による承認とテストのチェックポイントを設定
- 異なるAIエージェント間での相互コードレビュー
- 開発・レビュー手順を標準化して再利用
リモートアクセスとチーム管理
- iOSとAndroid向けのコンパニオンアプリ
- ブラウザからローカルセッションをリモート操作
- クラウドホスト型のWebエージェント実行
- チーム単位のモデル・プラグイン権限管理
- トークン使用量とコストのダッシュボード
- チームのアクティビティ管理と管理者向け制御機能
Unstoppableが注目される理由
Claude CodeやCodexなどのAIコーディングエージェントが進化するにつれ、開発者が直面する課題も変わりつつあります。
以前は、AIが正しくコードを書けるか、生成されるコードの品質は十分か、といった点が主な関心事でした。しかし現在では、複数のAIエージェントをどう管理するか、それぞれが生成した変更をどう安全に統合するかが重要な課題になっています。
例えば、Claude CodeとCodexを併用し、機能開発、バグ修正、テスト作成を別々に任せるケースを考えてみましょう。
AIが個々の作業を実行できたとしても、開発者は複数のターミナルを行き来し、各タスクの進捗を確認し、コードの変更内容をチェックし、マージ時の問題に対処する必要があります。
同時に進めるタスクが増えるほど、こうした管理作業の負担も大きくなります。
Unstoppableは、この問題を解決するための開発環境です。
単にコードエディタにAIチャット機能を追加するのではなく、複数のコーディングエージェントを1つの環境にまとめ、タスクの割り当てから実行状況の確認、コードレビュー、成果物の統合までを管理できるように設計されています。
イメージとしては、開発者が小規模なエンジニアリングチームを管理するように、複数のAIエージェントを監督する仕組みです。
この考え方は、従来のAIコードエディタとは少し異なります。
CursorやWindsurfなどの製品は、開発者がAIと対話しながらコードを編集する体験を重視しています。一方、Unstoppableは、複数のエージェントが独立してタスクを進め、その結果を管理・検証するワークフローに重点を置いています。
ただし、AIエージェントを増やせば、必ず開発効率が上がるわけではありません。
タスクの範囲が曖昧なまま並列実行すると、複数のAIが同じ機能に異なる変更を加えたり、互いに矛盾するコードを生成したりする可能性があります。
コードを書く時間は短縮できても、問題の調査や修正に余計な時間がかかってしまうこともあります。
そのため、Unstoppableを評価する際に重要なのは、同時に起動できるエージェントの数ではありません。
複数のAIを活用した開発を、どれだけ安定した再現性のあるプロセスにできるか。 これがUnstoppableの本質的な価値といえるでしょう。
開発ワークフロー:複数のAIで1つのプロジェクトを進めるには?
Unstoppableの活用方法を理解するには、実際の開発場面を想定するのがわかりやすいでしょう。
例えば、あるWebアプリケーションに次の3つの作業があるとします。
- ユーザーログイン処理の改善
- APIの入力値検証に関するバグ修正
- 既存機能に対する自動テストの追加
従来の方法では、これらを順番に処理するか、複数のターミナルでClaude CodeやCodexを起動し、各タスクのコード変更を手動で管理することになります。
Unstoppableを利用する場合は、それぞれを独立したタスクとして分割し、異なるエージェントに割り当てることができます。
最初に必要なのは、タスクの目的と完了条件を明確にすることです。
例えば、ログイン処理の変更では既存のセッション管理を維持すること、APIの修正では後方互換性を保つこと、テストの追加では特定の異常系を網羅すること、といった条件を設定します。
次に、各タスクに独立したGit Worktreeを割り当てます。
これにより、それぞれのエージェントが別の作業ディレクトリでコードを変更でき、同じワークスペースを直接書き換えてしまうリスクを抑えられます。
タスクの完了後は、コードの差分を確認し、実装方針をチェックし、必要なテストを実行したうえで、変更を統合するか判断します。
ここで押さえておきたいのが、作業ディレクトリの分離と、コード統合の安全性は別の問題だという点です。
Git Worktreeは、複数のエージェントが同じファイルを同時に上書きする問題を軽減します。しかし、ロジック上の競合まで自動的に解決してくれるわけではありません。
例えば、2つのエージェントが異なるファイルを変更していても、同じAPIの仕様について異なる前提を採用している場合があります。
Gitのマージで競合が発生しなくても、統合後のアプリケーションが正常に動かなくなる可能性は残ります。
そのため、安定した開発プロセスには、自動テスト、コードレビュー、人間による承認を組み込むことが重要です。
別のAIエージェントにコードをレビューさせる方法も有効ですが、複数のモデルが同じ結論を出したからといって、そのコードが正しいとは限りません。
Unstoppableのメリットは、こうした確認作業を毎回ゼロから組み立てるのではなく、継続的に再利用できるワークフローとして管理できる点にあります。
Unstoppableが活躍する主なユースケース
1. 複数機能の並列開発
フロントエンドとバックエンドが分離されたプロジェクトでは、インターフェースの仕様が明確になっていれば、一部のタスクを独立して進められます。
例えば、1つのエージェントがフロントエンド画面を実装し、別のエージェントがバックエンドAPIを開発し、さらに別のエージェントがテストコードを作成する構成です。
各タスクの依存関係が整理されていれば、並列化によって全体の開発期間を短縮できる可能性があります。
ただし、API設計が固まっていない段階で複数のエージェントを同時に動かすと、後から大幅な修正が必要になることがあります。
単純にエージェントの数を増やすよりも、タスクの境界を明確にすることが重要です。
2. バグ修正の自動化
継続的に運用するサービスでは、似たような不具合への対応が繰り返し発生します。
このような作業を構造化されたタスクとして整理し、一定の手順に沿ってAIに処理させることが考えられます。
例えば、エラーログから原因を調査し、修正案を作成し、テストを実行してからコードレビューに進む、といった流れです。
重要なのは、AIが自動的に修正コードを生成することだけではありません。
問題の原因、変更内容、テスト結果を後から追跡できる状態にすることで、修正プロセス全体の信頼性を高められます。
3. Pull Requestの自動レビュー
AIによるコード生成が増えると、コードレビューそのものが開発のボトルネックになる可能性があります。
そこで、実装担当とレビュー担当を異なるAIエージェントに分ける方法が考えられます。
例えば、Claude Codeが機能を実装し、Codexが差分を確認して、潜在的な不具合、想定外の動作変更、テスト不足などを調査する構成です。
異なるエージェントによる相互レビューは、大規模な変更や複数モジュールにまたがる修正で役立つ場合があります。
ただし、レビュー担当のAIには、実装担当が作成した要約だけでなく、元の要件や受け入れ条件も渡すことが望まれます。
同じ誤った前提を共有してしまうと、複数のAIでレビューしても問題を見逃す可能性があるためです。
4. 複数リポジトリの管理
プロジェクトによっては、フロントエンド、バックエンド、共通ライブラリ、開発ツールなどを別々のリポジトリで管理しています。
1つの機能変更が複数のリポジトリに影響する場合、開発者は複数のブランチやPull Requestを追跡する必要があります。
統合されたタスク管理環境を使うことで、関連する変更の進捗や背景情報を把握しやすくなります。
ただし、リポジトリをまたぐ開発では、APIの互換性、依存パッケージのバージョン、デプロイ順序などを適切に管理する必要があります。
AIが複数リポジトリを自動的に編集できるからといって、これらの設計上の問題がなくなるわけではありません。
5. 長時間タスクのリモート管理
AIコーディングタスクの中には、完了まで時間がかかり、途中で開発者の確認や追加指示が必要になるものもあります。
リモートアクセス機能を利用すれば、メインの開発用PCから離れている間も、タスクの進捗を確認したり、重要な操作を承認したりできます。
ただし、ローカル実行とクラウド実行には違いがあります。
ローカルのデスクトップセッションをリモート操作する場合、元のPCはオンライン状態を維持する必要があります。
一方、クラウドホスト型のエージェントでは、タスクはリモートサーバー上の実行環境で処理されます。
この違いは、デバイスへの依存度、タスクの継続実行、データの取り扱いに直接影響します。
Unstoppableと他のAIコーディングツールを比較
Unstoppable vs Cursor
Cursorは、代表的なAIネイティブコードエディタの1つです。コード編集、プロジェクト内の移動、AIによる修正、対話型の開発支援を中心に設計されています。
コードを読みながらAIに修正を依頼し、自分でも直接編集する開発スタイルでは、Cursorの操作感がわかりやすいでしょう。
一方、Unstoppableはタスク単位の管理に重点を置いています。
複数のエージェントに独立した作業を任せ、進捗を監督しながら成果物をまとめて確認する開発スタイルに適しています。
したがって、両者の違いは、どちらのAIモデルが優れたコードを書くかという単純な比較ではありません。
開発者がどのような作業方法を求めるかが重要になります。
日常的に1つのプロジェクトを直接編集する時間が長い場合は、Cursorの方が使いやすい可能性があります。
反対に、複数の独立したタスクを同時に進める機会が多い場合は、Unstoppableのオーケストレーション機能を評価する価値があります。
なお、コード生成の品質は、使用するモデル、プロジェクトのコンテキスト、タスクの指示内容に大きく左右されます。IDEの名前だけで判断することはできません。
Unstoppable vs Conductor
Conductorは、Unstoppableと比較的近い位置づけの製品です。
両者とも、複数のコーディングエージェントを利用する開発者を対象としており、独立したワークスペースを活用して並列開発の管理負担を軽減しようとしています。
実際に比較する際は、エージェントの実行環境、Git Worktreeの管理方法、ワークフロー自動化、コードレビューの操作性、リモート管理などに注目するとよいでしょう。
Conductorのローカル・クラウドワークスペースの選択肢は、実行環境の柔軟性を重視する開発者に向いている可能性があります。
Unstoppableは、多段階の開発ワークフロー、エージェント間の連携、チーム単位の管理機能を特に重視しています。
どちらも継続的に機能が更新されているため、古いレビュー記事の比較表だけで判断せず、最新の公式情報を確認することが重要です。
Unstoppable vs Orca
ここでいうOrcaは、onorca.devで提供されているエージェント開発環境を指します。同名の別製品とは区別する必要があります。
Orcaも、複数のCLIコーディングエージェントの連携に注力しており、Git Worktree、開発ツール、リモートタスク管理を統合した環境を提供しています。
さまざまなCLIエージェントを柔軟に使い分けたい開発者や、オープンソースの開発ツールを重視するユーザーにとって、Orcaは比較対象になります。
一方、標準化された自動化ワークフロー、アクティビティの可視化、組織単位の権限管理を重視するチームであれば、Unstoppableの関連機能を詳しく確認する価値があります。
いずれもマルチエージェント開発という共通領域に属するため、利用するAIモデル、リポジトリ構成、チームの運用方法に合わせて選ぶことが重要です。
Unstoppable vs Windsurf
Windsurfは、エディタを中心としたAIコーディング体験を重視するツールです。
開発者が実際にコードを書いたり修正したりする際に、AIが継続的に支援する使い方に適しています。
これに対し、Unstoppableは複数タスクの実行とエージェント間の協調に重点を置いています。
主な目的が、コード編集中にAIの補助を受けて素早く修正することであれば、従来型のAIネイティブエディタの方がシンプルでしょう。
複数の開発タスクを異なるエージェントに任せ、実行から検証までのプロセスを管理したい場合は、マルチエージェント環境の価値が高まります。
なお、Claude CodeやCodex自体も重要な選択肢ですが、基本的にはコーディングエージェントの実行ツールであり、ワークスペース全体を統合管理するIDEとは役割が完全には一致しません。
安定したマルチエージェント開発環境の構築方法
Unstoppableを初めて利用する場合、最初から多数のAIエージェントを同時に起動することはおすすめできません。
まずは使い慣れたGitリポジトリを1つ選び、互いの依存関係が少ない2つ程度のタスクから試す方法が現実的です。
これにより、マルチエージェント化によって本当に生産性が向上したのか、それとも単に進行中のタスクが増えただけなのかを判断しやすくなります。
最初に、各タスクの目標、完了条件、変更してよい範囲を明確にします。
例えば、フォームの不具合を修正する場合、期待される入力、エラー発生時の動作、変更してはいけない既存仕様まで具体的に説明します。
単に不具合を修正してほしいと依頼するだけでは、エージェントが想定外の変更を加える可能性があります。
次に、タスクごとに独立した作業ディレクトリを用意し、安定したメインブランチまたは統合用ブランチを維持します。
それぞれのエージェントが作業を完了したら、変更内容を検証してから統合することが重要です。
自動テストが整備されたプロジェクトでは、ユニットテスト、Lint、型チェック、統合テストなどを固定の受け入れ条件にできます。
反対に、テスト基盤が十分ではないプロジェクトでは、人間による確認の比重を高める必要があります。
特に、認証、決済、データベース構造、本番環境へのデプロイに関わる変更では慎重なレビューが欠かせません。
プロジェクトのルール管理には、使用するエージェントが対応している場合、AGENTS.mdやCLAUDE.mdなどのファイルを活用できます。
これらには、アーキテクチャ、ディレクトリ構成、テスト要件、コーディング規約、変更禁止領域などのルールを記載できます。
ただし、設定ファイルの読み込み方法はエージェントによって異なります。すべての実行環境に想定したルールが適用されているか、事前に確認しましょう。
また、外部サービスとの連携には最小権限の原則を適用することが重要です。
問題の調査段階では、リポジトリやIssueの読み取り権限だけで十分な場合があります。
本番環境の変更や機密データへのアクセスまで、最初からすべてのエージェントに許可する必要はありません。
複雑なタスクでは、実装、テスト、レビューを独立したステージに分け、それぞれに明確な通過条件を設けるとよいでしょう。
テストに失敗した場合は、次のステージへの移行を止め、原因を調査する必要があります。
次のエージェントに失敗結果を無視させて処理を続行するようなワークフローでは、安全な自動化とはいえません。
安定したマルチエージェント開発で重要なのは、最大同時実行数を追求することではなく、タスクを正しく実行し、検証し、確実に統合できる仕組みを作ることです。
利用コスト、プライバシー、実行環境の注意点
Unstoppableの利用コストを考える際は、開発環境そのものの料金と、実際にAI推論を提供するモデルサービスの費用を分けて考える必要があります。
現在の公式サイトでは、アプリの機能を無料で利用できると案内されています。
ただし、外部のAIコーディングエージェントを利用する場合は、それぞれのサブスクリプション条件や使用量制限が適用されます。
また、プラットフォームにはAIクレジットを利用する仕組みもあります。
注意したいのは、一部の古いアプリページには試用期間や有料プランに関する情報が残っていることです。
異なる時期の料金情報を混同せず、契約前には最新の公式ページやアカウント画面に表示される条件を確認してください。
すでにClaude CodeやCodexを契約している開発者にとって、より重要なのは、統合管理環境を導入することで既存のサブスクリプションをどれだけ有効活用できるかという点です。
例えば、これまで1つずつ処理していたタスクを並列実行できるようになれば、待ち時間を減らせる可能性があります。
一方、稼働するエージェントが増えれば、モデルの総使用量も増加する場合があります。
したがって、ワークスペースが無料であっても、マルチエージェント開発全体のコストがゼロになるとは限りません。
もう1つ混同しやすい概念が、BYOSとBYOKです。
BYOSはBring Your Own Subscriptionの略で、すでに契約しているAIサービスのサブスクリプションを利用する方式です。
BYOKはBring Your Own Keyの略で、自分で取得したAPIキーを利用し、API提供元の課金体系に従って支払う方式を指します。
この2つは同じものではありません。
Unstoppableの公式資料では、既存のコーディングエージェントのサブスクリプションを活用する方式が特に強調されています。
そのため、外部モデルに対応しているという理由だけで、任意のAPIキーを利用した直接課金にも完全対応していると判断するべきではありません。
プライバシーについても、よくある誤解に注意が必要です。
ローカルでコードを実行できることと、すべてのAIリクエストがローカルで処理されることは同じではありません。
クラウドモデルを利用する場合、プロンプトや関連するソースコードのコンテキストがモデル提供元に送信される可能性があります。
公式資料ではOllamaによるローカルモデルの利用方法も紹介されていますが、完全にローカルで完結するかどうかは、使用するエージェントやモデルの設定によって異なります。
さらに、公式プライバシーポリシーでは、アクティビティ同期、組織内での情報の可視性、リモートアクセスなどについて説明されています。
商用プロジェクトや機密情報を含むコードベースを扱う場合は、クラウド履歴、チーム共有、リモート操作、外部プラグインを有効にする前に、関連する権限とデータ処理範囲を確認することをおすすめします。
ローカル実行、リモート操作、クラウドホスト型エージェントでは、データの取り扱い方が異なります。すべて同じプライバシー条件で動作すると考えるべきではありません。
Claude Code・Codex・Cursorから移行する際のポイント
すでにClaude CodeやCodexを日常的に利用している場合、Unstoppableへの移行によって既存のAIコーディングツールを使わなくなるわけではありません。
むしろ、Unstoppableは既存のエージェントを活用し、その上にワークフロー管理の仕組みを追加するという考え方に基づいています。
そのため、すべてのプロジェクトを一度に切り替えるのではなく、段階的に導入する方法が適しています。
まず、ビルド手順やテスト方法を十分に理解しているリポジトリを選び、対応する既存のサブスクリプションを接続します。
そのうえで、エージェントが想定した作業ディレクトリだけにアクセスできるかを確認してください。
次に、現在使用しているプロジェクトルール、Skills、MCP Server、プロンプトテンプレート、カスタムスクリプトなどを整理します。
特定のCLI実行環境に依存した設定がある場合、移行後に権限、環境変数、設定ファイルの読み込み方法を再確認する必要があります。
仮に履歴のインポートや設定の同期が可能であっても、すべての動作が完全に引き継がれるとは限りません。
重要なアーキテクチャ上の判断、業務ルール、タスクの受け入れ条件などは、AIとの会話履歴だけに保存せず、リポジトリや正式なドキュメントにも残しておくことが望まれます。
これまで主にCursorやWindsurfを使っていた場合は、開発スタイルの違いにも慣れる必要があります。
一般的なAIコードエディタでは、開発者が自分でコードを操作しながら、AIから補助を受ける形が中心です。
一方、マルチエージェント開発環境では、開発者がタスクの目標を定義し、実行順序を決め、進捗を監督し、成果物を検証する役割をより強く担います。
つまり、単にAIツールを使うだけでなく、タスクの分割、コードレビュー、エンジニアリング管理に関するスキルも重要になります。
移行の成果を判断する際も、同時に動かしたエージェント数や、AIが1日に生成したコード行数だけを見るべきではありません。
重要なのは、一定の開発時間の中で、検証済みで保守しやすい成果物をどれだけ完成させられたかという点です。
実際のプロジェクトから代表的なタスクをいくつか選び、導入前後で所要時間、テスト結果、レビュー工数、修正のやり直し回数、モデル使用量などを比較すると、Unstoppableが自分の開発環境に合っているかを判断しやすくなります。
まとめ:Unstoppableは導入する価値がある?
Unstoppableは、AIコーディングツールの新しい方向性を示す製品の1つです。
従来のように1つのAIアシスタントが開発者を補助する形から、複数のAIエージェントが協調してソフトウェア開発を進める形へと、開発ワークフローを拡張しようとしています。
その価値は、どのAIモデルを搭載しているかだけでは決まりません。
タスクの割り当て、並列実行、コード検証、成果物の統合を1つの環境で管理できることで、複数のツールを行き来する負担を減らせるかどうかが重要です。
Claude CodeやCodexの使用に慣れており、日常的に複数の開発タスクを進めている開発者にとって、Unstoppableは試してみる価値のある選択肢です。
特に、複数リポジトリの管理、繰り返し発生するバグの修正、自動テスト、コードレビューなどの場面では、統一されたエージェント管理環境が開発プロセスの改善につながる可能性があります。
一方、普段の作業が手動のコード編集を中心としており、AIは補完や簡単な修正にしか使わない場合、従来型のAIコードエディタの方がシンプルで扱いやすいでしょう。
最終的に継続利用する価値があるかどうかは、実際のプロジェクトで検証することが大切です。
代表的な開発タスクを選び、コードの正確性、レビューに必要な時間、ブランチの統合コスト、AIモデルの使用量などを比較してみてください。
単に同時実行できるエージェントが多いという理由だけで、生産性が高いとは限りません。
AIコーディングエージェントが開発現場でさらに普及するにつれ、Unstoppableのようなマルチエージェント協調型の開発環境は、今後も注目すべき分野の1つといえるでしょう。
対応モデルとデータプライバシー
対応モデル
- Claude
- DeepSeek
- Ollama
プライバシーとデータの取り扱い
ローカルのコーディングエージェントは、指定したフォルダやGit Worktree内で動作します。公式ドキュメントではOllamaによるローカル推論も紹介されていますが、クラウドモデルを利用する場合、プロンプトや関連するソースコードのコンテキストがモデル提供元に送信される可能性があります。2026年10月8日発効のプライバシーポリシーでは、一部のアクティビティ共有設定は初期状態でオフとされています。ただし、組織管理者が最低限の可視性設定を適用する場合があります。機密性の高いリポジトリを扱う際は、外部プロバイダーの権限、組織設定、アクティビティ同期、クラウド実行のデータ処理範囲を確認することが推奨されます。
ガイド、レビュー、トラブル対処
公開済みのガイドはまだありません。上記の公式ドキュメントをご参照ください。
製品の更新情報
確認済みの製品更新はまだありません。フォローすると関連する新着情報を「保存済み」で確認できます。
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OrcaOrcaは、分離されたgit worktreeを通じて複数のCLIコーディングエージェントを調整するための、スタンドアロンかつローカルファーストなエージェントIDEです。
CursorCursorは、VS CodeベースのAI統合開発環境(IDE)であり、オートコンプリート、チャット、コードベースコンテキスト、自律コーディングエージェントを一つの統合された開発者ワークフローにすることを目的としています。
WindsurfWindsurf は Devin Desktop ブランドへ移行中の AI ネイティブ IDE であり、コーディングエージェント、コードベースコンテキスト、エディターワークフローを 1 つのデスクトップ環境で使いたい開発者向けです。出典と確認記録
確認日は当サイトが情報を確認した日です。製品のリリース日は上に別途表示しています。
掲載情報の修正履歴
公式製品情報と関連ページの内容を整理しました。ダウンロードページにはデスクトップ版1.13.0が掲載されていますが、正確なリリース日は確認できていません。
新しいプライバシーポリシーが発効し、アクティビティ共有設定、モデル提供元によるデータ処理、クラウド同期の仕組みが説明されました。
公式記事「Why Choose Unstoppable Code」が更新され、マルチエージェント協調、コード検証、レビューのワークフローについて説明が追加されました。
Unstoppable.aiがAI製品群を正式に紹介し、開発者向けデスクトップ開発環境を公開しました。