pi-jev

TypeSafe Jevを使うオープンソースのPi Coding Agent拡張です。ツール呼び出しの制御、コマンド出力の分類、型付きのエージェント判定に、意味に基づく判断を加えます。

公式サイト

情報確認日: 2026年9月17日 ·出典を見る

ツール情報

種類
開発ワークフロー
対応プラットフォーム
macOS, Linux, Windows
無料プラン
対応
オープンソース
対応
独自の API キーを使用
対応
ローカルモデル
非対応
pi-jev

概要

適した用途

  • リスクのあるツール実行前に意味判断を加えたいPi Coding Agentユーザー
  • 確率によるガードレールと信頼度のしきい値を試す開発者
  • 文章ではなく、範囲を絞った型付き判定が必要なPiの処理
  • 強制適用前にシャドーモードの結果を確認できる対話型セッション

強み

  • コマンドのパターンだけでなく、意図や範囲を評価する意味ベースのリスク確認を追加できます。
  • シャドーモードで、確認要求を有効にする前に誤検出を観察できます。
  • 実行前のツール呼び出しと、実行後のコマンド出力の両方を確認します。
  • 型付きの回答をコードから使えるため、生成された文章の解析が不要です。
  • MITライセンスの小さなPi拡張として実装されています。

制約とトレードオフ

  • 完全オフライン、またはローカル限定の開発環境
  • 本物のサンドボックスや、失敗時に必ず遮断する制御が必要な機密性の高い処理
  • Pi以外を使い、拡張を移植する予定のないユーザー
  • 対象ツールのコンテキストを外部APIへ送れないチーム
  • TypeSafe Jevへのネットワーク接続と、TypeSafe APIキーが必要です。
  • APIキー、接続先、タイムアウト、レート制限、応答の問題で判定できない場合、既定では処理を許可します。
  • ヘッドレスで確実にブロックするには、blockWithoutUIを明示的に有効にする必要があります。
  • 判定時にプロジェクトの情報と切り詰めたツール引数をTypeSafeへ送る場合があります。write/editの引数にはファイル本文が含まれる可能性があります。
  • 作者は実行前のしきい値調整を、ラベル付き評価データによる検証ではなく、簡易的な動作確認と説明しています。

使い始める

pi install npm:@y0usaf/pi-jev

料金と利用上限

無料プランあり

pi-jev Extension$0

MITライセンスのオープンソース拡張です。Jevによる判定にはTypeSafeのAPIキーが必要です。

TypeSafe Jev API$0.042 / 入力100万トークンあたり

利用するJevの料金です。TypeSafeは現在、出力トークンを無料としています。

料金確認日: 2026年9月17日 · 利用上限、モデルの料金、サブスクリプションは別々に請求される場合があります。

機能と詳細

意味に基づくリスク判定

  • 実行前にbash・write・editの呼び出しを判定
  • シャドーモードと強制モード
  • リスクのしきい値設定と短期キャッシュ

コマンド出力の判定

  • シークレットや認証情報の露出の可能性を検出
  • 信頼度の基準を設け、一般的な失敗を分類
  • 失敗の分類を、定義済みの復旧手順に対応付け

型付きのJev判定

  • Pi内でjev_askを提供
  • noul・choice・scoreの質問に対応
  • ユーザー・プロジェクト単位のJSON設定

Piとの連携

  • セッションコマンドで状態、モード、最近の判定を確認
  • ユーザーが用意したTypeSafe APIキーを使用
  • ランタイム依存パッケージの同梱なし

pi-jevを選ぶ理由

Piの作業フローに、別のコーディングモデルではなく軽量な意味判断が必要な場合に役立ちます。従来の安全フックは、破壊的なGit操作や明らかなファイル削除など、既知のコマンドパターンの検出が得意です。pi-jevは操作の意味と範囲を絞ってJevに問い、返された確率を基に通常のコードが次の処理を決めます。

構文上は普通でも、状況によって問題となる操作でこの違いが重要です。システム設定ファイルへの書き込みは、ある仕事では妥当でも、別の仕事では明らかに範囲外かもしれません。主モデルが自分の操作を判断してその結論を信頼するだけでなく、こうした判定を明示的な処理として分けます。

pi-jevは判断を補うガードレールであり、サンドボックスではありません。Pi自体はローカルユーザーの権限で動き、公式資料では信頼できないリポジトリや無人実行にコンテナー、VM、micro-VMなどのOSレベルの分離を勧めています。pi-jevは判断点を追加しますが、権限の境界は作りません。

基本的な作業の流れ

選んだPiのツール操作の前後で、二段階の確認を行います。状態を変更する処理の前に、タスクのコンテキストを短くまとめ、リスクの各観点をJevへ個別に質問します。回答は独立した数値のまま扱い、しきい値の処理は拡張機能が担当します。モデルに新しい説明や操作を考えさせず、ポリシーを変更できる構成です。

シェルコマンドの終了後は、返されたテキストを追加で判定できます。認証情報が含まれていそうか、失敗が一時的なものか、環境・権限・呼び出し方法・コードに由来するかなど、実行前にはなかった情報を評価します。

jev_askは安全確認以外にも使えます。現在のPiエージェントが、文章ではなく確率、分類、スコアを求める限定的な意味判断をJevへ委ねられます。回答に応じて後続のコードを分岐させたい場合に特に有効です。

活用例

明らかな危険は固定ルールで検出できても、意図やタスク範囲の判断が足りないPi環境に向いています。通常のコマンドがローカルデータを外へ送るか、編集案が依頼の範囲を超えるか、ツールの結果を受けて復旧手順を変えるべきか、といった判断が例です。

エージェント側での分類にも使えます。Pi拡張やプロジェクトの処理からjev_askを使い、エラーの分類、証拠の関連性判断、簡単な基準での採点を行えます。最終的にif分岐へ変換するだけの判断に、汎用コーディングモデルのターンを費やさずに済みます。

明確に決まったポリシーには、あまり向いていません。絶対に実行してはいけないコマンドなら、確率のしきい値より直接のルールやサンドボックス設定の方が監査しやすくなります。文字列の一致では表現しきれない、状況に依存する境界で意味判断が役立ちます。

他のツールとの比較

Pi Safety、CC Safety Net、ASTベースのコマンドフィルターと比べると、pi-jevは固定パターンの照合を意味の解釈に置き換えます。一定のコマンド表現では検出できない状況も扱えますが、通信の遅延、外部APIへの依存、しきい値調整が加わります。

Pi Permission Gateも実行前にモデルでリスクを分類するため、より近い比較対象です。主な違いは判定のインターフェースにあります。pi-jevはTypeSafe Jevの型付き確率出力と固定の評価軸を使います。一般的なLLMによるゲートは柔軟に表現できますが、プロンプトや出力の処理が増える場合があります。

どちらも封じ込めの仕組みとは異なります。悪意を持つ可能性のあるリポジトリや自動処理には、OSレベルのサンドボックスの方が強い制御になります。モデルやガードレールが誤判断しても、プロセスが実際にアクセスできる範囲を制限できるためです。

おすすめの構成

導入時はまずシャドーモードで動かし、実際のリポジトリやコマンドから例を集めるのが妥当です。同梱のしきい値は作者がスモークテストしていますが、READMEは実行前の調整を、ラベル付きの本番評価データによる検証とは位置付けていません。破壊的操作、範囲外の行為、許容する外部送信の定義は、プロジェクトごとに異なります。

プライバシーが重要なプロジェクトでは、モデルのしきい値より、判定するツールの範囲を絞る方が重要な場合があります。対象をbashに限定すれば、実行前の判定経路でwriteやeditのファイル本文を送りません。引数や出力の文字数上限を下げれば送信量はさらに減りますが、Jevが判断に使える証拠も少なくなります。

無人実行やRPC駆動のセッションでは、制御を任せる前にヘッドレス時の動作を確認してください。対話的な確認画面を出せないため、必ず停止させたい構成では、UIなしでのブロック動作を明示的に設定し、本番と同じ実行モードでテストする必要があります。

移行時の注意点

固定ルールのガードレールを置き換える場合も、元のポリシーをすぐに削除しないでください。まずpi-jevをシャドーモードで動かし、両者がどの操作を検出するか比較します。例外なく禁止するものは固定ルール、意図や範囲が曖昧なものは意味判断が通常適しています。

別の拡張も同じPiツールの呼び出しに介入する場合は、確認の重複、判定の衝突、処理順の影響をテストしてください。絶対的な禁止は固定ルール、状況判断はpi-jev、権限の分離はサンドボックスと、役割を分けると整理しやすくなります。

pi-jevは外部のJevエンドポイントに依存するため、移行計画にはAPIの可用性も含める必要があります。資料上の既定動作は、リクエストエラー時に処理を許可するfail-openです。確実な遮断が必要な運用では、リモート判定サービス自体をセキュリティ境界と考えるべきではありません。

対応モデルとデータプライバシー

対応モデル

  • TypeSafe Jev

プライバシーとデータの取り扱い

pi-jevは選択した判定用の状態をapi.typesafe.aiへ送信します。READMEによると、実行前の判定には作業ディレクトリ、最新のユーザーメッセージの一部、ツール引数が含まれます。write/editではファイル本文、出力判定ではbash出力の一部が含まれる場合があります。切り詰める文字数は設定可能です。TypeSafeの顧客契約では、事前同意なしに顧客データをモデルの重みの学習に使わない一方、サービス改善のためにテレメトリーを処理する場合があるとしています。

ガイド、レビュー、トラブル対処

公開済みのガイドはまだありません。上記の公式ドキュメントをご参照ください。

製品の更新情報

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関連コンテンツの更新履歴を見る

出典と確認記録

確認日は当サイトが情報を確認した日です。製品のリリース日は上に別途表示しています。

掲載情報の修正履歴

  1. 現在のpi-jev README、Piドキュメント、TypeSafe Jevの料金・データ条件に基づいて、掲載内容を確認しました。